「『右膝と左の腰を規矩にして、打つかすがいを腰詰という。』この『腰詰』ゆるめば打ち込む刀は正しく当たらず、手の内廻る。」(田宮流伝書より)
解釈
右膝と左腰との締めあわせは、家を作るときにカスガイ(鎹)を打つように固めなければならない。この腰詰 がゆるむと打ち込む刀も正しくならず、また手の内にも狂いが生ずる。
演技
足は前膝(右)を心持ちかがめて、後膝(左)は軽く伸ばして(伸びきるのではない)、両足の膝と股を内側 に絞る心持ちで力をいれてガッチリさせること。後足で前足を常に押す気持ちが必要である。