無形文化財 田宮流居合
 田宮流居合のみのかね=規矩準縄・基本のことがら

 

○ 陰陽の体

 

 「萬技は陰体を忌み、陽体を貴ぶ。陰体とは背中丸く、腰の抜けたるを云い、陽体とは体を前に張り出し、腰を詰めたるを云ふ。これが強弱の本となる大事なれ」(田宮流伝書より)

解釈
 居合の演武は、陰体は悪く、陽体でなければならない。陰体というのは、背中がまるく、腰の入っていない姿  勢であり、陽体とは体を前に張り出し腰の入った姿勢である。これが居合の強弱の基となる大事なことである。

演技
 抜きつけ、切り下げ、納刀等の場合、身体はいつでも生体であって、「死に体」であってはならない。